ネタバレ無し感想『私が大好きな小説家を殺すまで』深い心理ドラマの魅力

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今回の紹介は斜線堂有紀さんの小説『私が大好きな小説家を殺すまで』です。
斜線堂有紀さんといえば『恋に至る病』が話題になりましたが、この作品もまたなんとも形容しがたい独特の雰囲気を持った良作だと思います。

次に読むものを探している人は候補にいかがでしょうか。

ご注意:
この記事には出版社のサイトや販売ページに掲載されている書籍情報、簡単なあらすじや登場人物、構成、テーマについての情報を含んでいます。ネタバレ無しですが、これらの情報が読書体験に影響を与える可能性がありますので、完全な初見で作品を楽しみたい方はご注意ください。

作品概要

タイトル 私が大好きな小説家を殺すまで
著者 斜線堂有紀
出版社 KADOKAWA
発行 2018年10月25日
ページ数 272ページ

『私が大好きな小説家を殺すまで』のあらすじ

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか?

突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。

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『私が大好きな小説家を殺すまで』の見どころは?

まずタイトルをみれば、あー小説家が殺されるんだなーと大筋が見えてしまっている感じがしますね。
最初から犯人がわかっている倒叙ミステリーを思わせますが、そう単純なものではありません。
一見明らかに思える物語の結末に至るまでの経緯、タイトルがどう回収されるのかは大きな見どころです。

ジャンルとしてはミステリーではありますが、ヒューマンサスペンスという要素も強く、どのようにストーリーが収まっていくのかわからないハラハラする展開が魅力です。

トリックの謎解きというよりは、登場人物の心境の変化、深い心情に切り込んでいる人間ドラマという印象ですね。

『私が大好きな小説家を殺すまで』の口コミ

すでに読んだ方の感想を見てみると、予想を裏切る展開や複雑な人間模様を丁寧に描いた作品として高い評価が目立ちます。

しかし、Amazonにおける星評価は高評価を得ているものの、評価数を考えるとまだ一般的な受け入れが確立しているとは言い切れません。

予想を超えた展開で最後までハラハラする​​
切なくて美しい話、内容が素晴らしい​​
深いテーマを扱い、考えさせられる作品​​

洞察力に乏しく、作者の理解が浅い​​
展開は読みやすいが20代以上には不向き​​
中だるみがあり、タイトルほど魅力なし

感想・まとめ

『私が大好きな小説家を殺すまで』は深い人間心理を考えさせられる作品でした。
口コミでは若い世代向けで大人には合わない、という意見も散見されましたがそんなこともないと思います。

登場人物の選択や状況は現実離れしているかもしれませんが、ところどころ共感できる部分もあります。

一人ひとりの感じ方、考え方によって異なる多様な読み取りが可能で、読者にとって何を意味するのか、どのような感情や考えを呼び起こすのかはそれぞれ異なってくるでしょう。

<特におすすめしたい方>
心理ドラマやヒューマンサスペンスが好きな方
切ない物語を求める方
自分なりの考えを思考できる、したい方

この作品のテーマは普通に生活していてはそうそう考えることはないと思います。
そういう意味でも、私の平凡な頭に刺激を与えるような、そんな体験ができた作品でした。

『私が大好きな小説家を殺すまで』 – ネタバレ解説考察記事

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