『絞首商會』を読み終えた皆さん、お疲れ様でした。
ひとたび物語に入り込めてしまえば、ページをめくる手が止まらなかったのではないでしょうか。
この記事では、作品の理解をさらに深めるために、『絞首商會』のネタバレ解説をお届けします。
犯人捜しに積極的な容疑者たち、そして意外な動機に至るまで、詳細まとめていきます。
すでに読了した方にとって、あのシーンはどういう意味だったのか、あのキャラクターの行動の裏には何があったのかなど、振り返りながら新たな発見があれば幸いです。
ご注意:
この記事は作品の詳細な内容を含んでおり、重要なプロットのポイントや物語の結末について言及しています。未読の方はくれぐれもご注意ください。
『絞首商會』主な登場人物
- 蓮野 (はすの)
- 面長で黒髪、黒い睫毛と眉毛が特徴的で、無国籍の美しさを持つ。六尺を超える身長と無機的な美貌を持ち、頭脳も優れている。大変な人間嫌いであり友人は少ない。東京帝大の法科大学を卒業し、短期間銀行で働いていたが、忍耐が尽き泥棒を働いて捕まっていた。
- 面長で黒髪、黒い睫毛と眉毛が特徴的で、無国籍の美しさを持つ。六尺を超える身長と無機的な美貌を持ち、頭脳も優れている。大変な人間嫌いであり友人は少ない。東京帝大の法科大学を卒業し、短期間銀行で働いていたが、忍耐が尽き泥棒を働いて捕まっていた。
- 井口 朔太 (いぐち さくた)
- 上野の美術学校を卒業後は日本画を描いて生活していた。4年前に展覧会で出品した油絵が商社の社長の目に留まり、以降その後援を受けている。十幾年の付き合いがある友人の翻訳の仕事を取り次いでいる。妻の紗江子と共に暮らしている。
- 上野の美術学校を卒業後は日本画を描いて生活していた。4年前に展覧会で出品した油絵が商社の社長の目に留まり、以降その後援を受けている。十幾年の付き合いがある友人の翻訳の仕事を取り次いでいる。妻の紗江子と共に暮らしている。
- 村山 鼓堂 (むらやま こどう)
- 法医学の権威であり、東京帝大の教授として西洋の最新知見を日本に紹介した。特に血液に関する研究で世界的に評価されていた。秘密結社の一員であったが、それを裏切り告発しようとしていたところ殺害された。
- 法医学の権威であり、東京帝大の教授として西洋の最新知見を日本に紹介した。特に血液に関する研究で世界的に評価されていた。秘密結社の一員であったが、それを裏切り告発しようとしていたところ殺害された。
- 水上 淑子 (みなかみ としこ)
- 村山邸の住人であり、長身の40歳くらいの女性。叔父の梶太郎の研究助手を長年務め、ヨーロッパにも同行した。今後は外国語学校の先生になる予定。夫とは離婚し、子供は病気のためフランスに残していた。
- 村山邸の住人であり、長身の40歳くらいの女性。叔父の梶太郎の研究助手を長年務め、ヨーロッパにも同行した。今後は外国語学校の先生になる予定。夫とは離婚し、子供は病気のためフランスに残していた。
- 宇津木 英夫 (うつぎ ひでお)
- 静子の夫であり、波田製紙という小さな会社を経営している。出張が多く、留守にすることが多い。顔立ちは少し大柄な鼻と口が特徴である。15歳の時に鼓堂博士と知り合い、後に博士の妹と再婚して親戚となった。
- 静子の夫であり、波田製紙という小さな会社を経営している。出張が多く、留守にすることが多い。顔立ちは少し大柄な鼻と口が特徴である。15歳の時に鼓堂博士と知り合い、後に博士の妹と再婚して親戚となった。
- 白城 宗矩 (しらき むねのり)
- 村山家とは数十年来の付き合いがあり、水上婦人のことも若いころから知っている。村山邸と同じ通りに住んでおり、三河護謨工業という製造会社の専務を務めている。会社の金を横領していた。
- 村山家とは数十年来の付き合いがあり、水上婦人のことも若いころから知っている。村山邸と同じ通りに住んでおり、三河護謨工業という製造会社の専務を務めている。会社の金を横領していた。
- 生島 泰治 (いくしま やすはる)
- 日生製粉の取締役。4年前に村山邸の通りに引っ越してきて以来、梶太郎博士と懇談するようになり、自然に他の人物たちとも交友を深めた。多方面に借金がある。
- 日生製粉の取締役。4年前に村山邸の通りに引っ越してきて以来、梶太郎博士と懇談するようになり、自然に他の人物たちとも交友を深めた。多方面に借金がある。
『絞首商會』時系列あらすじ

明治5年 (1872)
赤ん坊の鼓堂と宇津木が有野村に預けられる。
9月、台風で洪水災害が発生し、アキが鼓堂と宇津木にお守りを持たせる。
混乱の中で取り違えられ、二人は入れ替わる。
明治20年頃 (1887)
鼓堂と宇津木が松原神社で出会う。
明治40年頃 (1907)
梶太郎と水上婦人がヨーロッパに渡る。
明治42年頃 (1909)
宇津木と静子が結婚し、晴太が誕生する。
明治43年頃 (1910)
ドイツで血液型は遺伝するという仮説が発表される。
明治44年頃 (1911)
鼓堂は自分の家族も含め皆の血液型を調べ、お守りを持ち歩くようになる。
明治45年 (1912)
鼓堂がドイツに渡る。
大正3年 (1914)
第一次世界大戦が開戦。
梶太郎と水上婦人は日本に戻り、後に鼓堂も帰国する。
大正4年頃 (1915)
梶太郎が村山邸を建てる。
大正6年 (1917)
3月4日、蓮野が村山邸に泥棒に入る。
8月、峯子が母らと共に鼓堂の研究所を訪れる。
宇津木が鼓堂に血液型を教えてくれと懇願する。
大正7年 (1918)
世界大戦終戦。
大正8年 (1919)
井口と紗江子が結婚。
6月、蓮野が出獄。1
0月、梶太郎、宇津木、生島、白城、水上婦人がジェニイで会食中、中山を目撃。
11月5日、爆裂弾投擲事件。
11月頃、三河護謨工業の社長が資金難で困る。
12月、鼓堂が松原神社に書類を預ける。
大正9年 (1920)
2月12日
村山梶太郎が心不全で亡くなる。
4月、事件の前週
白城がアメリカ行きの旅券を申請。
4月23日
鼓堂が平野に会おうとしていることが知れ渡る。
4月24日
22時過ぎ、宮尾が静子に会うため村山邸を抜け出す。
深夜、宇津木が鼓堂を殺害。
生島は待合茶屋『あゆみ』で一晩中遊ぶ。
早朝、吾妻橋付近で生島が目撃される。
4月25日
朝、宮尾が鼓堂の殺害屍体を庭で見つける。
水上、白城、宇津木、生島が梶太郎の書斎で英文の手紙を発見。
絞首商会は鼓堂の殺害を検討していた。
梶太郎はいざというときにそれを実行させる後継を決めようとしていた。
白城、偽の殺害現場を作るため自宅の一室を閉めきる。
4月26日
午後11時~午前1時頃、白城は鼓堂の研究所に侵入し、鼓堂と同じO型の峯子の情報を得る。
4月28日
生島が警察に勾引されるが深夜に解放。水上婦人が蓮野に探偵を依頼。
同時に、鼓堂の鞄に遺された梶太郎の手紙の続きを思い出すよう依頼する。
4月30日
午前、井口と蓮野が村山邸で書類整理を行う。
水上は犯人が持ち去ったとされる手紙の偽造のため、蓮野の指紋が付いたタイプ用紙を入手する。
午後、峯子が3年前に鼓堂の研究所で聞いたことを警察に話す。
午後1時過ぎ、容疑者たちと事件の議論を行う。
午後3時頃、蓮野と井口が警察に連れて行かれる。
午後5時半頃、警察署からの帰り道に峯子は白城に襲われ怪我を負う。
午後6時過ぎ、蓮野と井口が解放され峯子の家に向かう途中、倒れている峯子発見し、男を追い払う。
法医学研究所に運び、峯子は一命を取り留める。
夜更け、宮尾が静子に会いに行くため村山邸を抜け出す。
宮尾と静子の会話を生島が盗み聞く。
5月1日
晴海社長に会うため井口が横浜へ向かう。
5月3日
午後、井口が三河護謨工業を調査。
その後井口は村山邸の近所で宮尾と静子の不倫、生島の借金の情報を得る。
5月4日
井口が三河護謨工業のことや宮尾の不倫、生島のことを晴海社長に報告。
蓮野は水上婦人に頼まれていた手紙の続きを渡す。
5月5日
午後7時、宮尾は宇津木邸へ向かう。
午後9時頃、生島が中を伺っていた宮尾を背後から文鎮で殴り殺す。
午後10時前、宇津木邸から少し離れた路上で通行人により屍体発見。
5月6日
井口は村山邸、白城邸、宇津木邸を訪れ、夕方帰宅する。
5月8日
井口と大月は千葉方面有野村の新田シゲに会いに行く。
お守りの謂れが判明する。
鼓堂が書類を預けた神主が見つかるがそれが何かは聞き出せなかった。
5月9日 (日)
夜、井口と峯子は蓮野宅へ向かう。
蓮野は覆面をした白城に襲われていたがこれを撃退する。
5月10日 (月)
井口が生島の似顔絵を描き、事件の晩に向島待合で生島が遊んでいる目撃情報を得る。
静子が宮尾との不倫関係を認める。
5月11日 (火)
大月が偽領収書の依頼を持ってやってくる。
白城の家の南京錠がかかった部屋を盗み見る作戦を練る。
5月12日 (水)
大月と紗江子が白城邸へ向かう。
紗江子の策略で問題の部屋を見ることに成功するが、中には何もなかった。
5月14日 (金)
午後、蓮野は井口宅で露西亜のジュコーフスキー氏と面会。
夜、井口宅にハルカワが押し入る。
蓮野と井口は村山邸へ向かう。
蓮野は水上の行動の真相を言い当て、ジュコーフスキーから預かった手紙を渡す。
5月15日 (土)
蓮野が容疑者たちに真相を話す。
容疑者たちの行動と動機
物語のメインの事件、鼓堂博士を殺したの犯人は宇津木でした。
鼓堂博士を殺害した犯人は、絞首商会の梶太郎から鼓堂殺害を後任された人物とされていました。
宇津木以外の3人はそれぞれの事情あり、殺害犯、つまり絞首商会の一員として外国へ行く(逃がしてもらう)ことを企てていました。
実際のところは、鼓堂の絞首商会告発予定を知った宇津木が個人的事情で急ぎ殺したもの。
もし真犯人の座をつかんでも、海を渡るどころかただ捕まるだけになるところでした。
水上淑子
水上淑子の動機は、戦争中にフランスに残してきた病気の息子、ユキオに会いに行くためでした。
戦争の混乱で、預けた先とは音信不通になってしまい、水上婦人は息子の生存を信じ続けていました。
しかし、実際にはユキオはすでに亡くなっていたのです。
察しはついていたものの、ジュコーフスキーが持ってきた手紙を見るまで、その事実を受け入れられませんでした。
水上婦人は鼓堂博士の鞄に残された手紙を手に入れ、その手紙に3年前に泥棒に入ったときの蓮野の指紋がついていることを知り、犯人に持ち去られた手紙の続きに蓮野の指紋をつけ、それを持っていれば真犯人になれると考えました。
そこで水上婦人は蓮野に探偵を依頼し、さらに残りの手紙の内容を思い出すように頼みました。
手紙の偽造のために蓮野に梶太郎の書斎を調べさせ、蓮野の指紋のついたタイプ用紙を入手。
こうして自分が真犯人であるかのように見せかけようとしました。
白城宗矩

白城は三河護謨工業という製造会社の専務であり、会社で多額のお金を横領していました。
その横領が発覚しそうになり、海外に逃亡するためにアメリカへの旅券を申請していましが、鼓堂博士の事件により旅券の発行は差し止めに。
絞首商会が鼓堂博士の殺害を検討していたという梶太郎博士の遺した手紙を発見し、自分が真犯人となり、絞首商会に亡命させてもらうという逃亡計画を考えました。
白城は自分が犯人であるという偽の証拠を作り、さらに本当の犯人を警察より先に見つけ出す必要があります。
白城は鼓堂博士の血液型がO型であることを知り、自宅に偽の殺人現場を作るため、同じ血液型の人物を調べるため研究所に侵入しました。
白城は鼓堂博士の研究データを確認し、近所に住んでいて力が弱い峯子を標的に選びますが、峯子の抵抗や蓮野、井口の登場もあり失敗。
峯子に血を提供した蓮野が標的にされましたが、井口と峯子の奮闘により、白城の計画は再び失敗に終わりました。
結局、白城は偽の殺人現場を作ることができず、彼の逃亡計画は崩れ去りました。
生島泰治
生島泰治は日生製粉の取締役で、多額の借金を抱えていました。井口のパトロンである晴海社長の調査によると、その借金は少なくとも三千円にも上るといいます。
生島にとって、逃げ道は国外に逃亡することしかなく、絞首商会に助けを求めて夜逃げさせてもらう以外の方法はありませんでした。
だからこそ、彼は犯人の座を手に入れることを狙ったのです。
生島は他の容疑者たちとは異なり、有利な立場にありました。というのも、彼は既に警察から強い嫌疑を受けていたからです。
凶器の入ったブリキ缶は彼の家のものであり、事件の日の早朝にはその缶が投棄された吾妻橋で目撃されています。
また、その晩は夜通し散歩をしていたと証言し、警察にアリバイを申し立てることはしませんでした。
生島は普段から夜間の外出を「散歩」と言い訳していましたが、これが非常に怪しいと見なされていました。
生島が鼓堂博士殺しの犯人になりたがった結果として、書生の宮尾の殺害が関わってきます。
宮尾は宇津木の妻、静子と不倫関係にあり、事件の夜に向島の待合で密会していました。
静子によれば、宮尾はその夜誰かに見られたのではないかと心配していました。
その誰かとは、同じく向島で遊んでいた生島のこと。
これが警察に知られると、生島のアリバイが確立され、鼓堂博士の犯人にはなれなくなります。
そのため、生島は宮尾を殺して口封じを図りました。
宮尾が警察に真相を話せば、当然聞き込みが行われ、待合での彼の存在が明らかになる恐れがあったからです。
宮尾が目撃したのが生島であることを警察に話せば、生島は面通しで簡単に犯人の資格を失うことになります。
宮尾を殺すことでそのリスクを回避しようとしたのです。
結局、井口が描いた生島の似顔絵による調査の結果、生島は4月24日の晩、待合茶屋『あゆみ』で一晩中遊んでいたことが判明し、鼓堂殺しのアリバイは成立。
宇津木英夫

宇津木は鼓堂博士とともに有野村で洪水に遭ったもう一人の赤ん坊で、その時の混乱の中で、二人の赤ん坊は取り違えられた可能性がありました。
その際、二人にはお守りを渡され、鼓堂博士の方には比較的大きい方が渡りました。
その後二人は再会を経て、現在まで付き合いが続きます。
ある時、ドイツで血液型の遺伝に関する仮説が発表されます。
それを受けて鼓堂博士は自分の家族も含めて血液型を調べました。
しかし、自分の血液型だけはどうしても言わない様子。
A型とAB型の親からはO型の鼓堂博士は産まれない。
このことを隠す鼓堂博士の動揺した態度から、宇津木は入れ替わりの可能性に気付きます。
宇津木は鼓堂博士の妹である静子と結婚し、すでに子供もいましたが、もし鼓堂博士と自分が赤ん坊の頃に入れ替わっていたならば、静子は実の妹である可能性がありました。
この不安に耐えられなくなった宇津木は、有野村での詳細な調査。自分が鼓堂博士と入れ替わったことが明白になります。
そして、鼓堂博士が絞首商会を告発しようとしていることを知り、急いで行動に移りました。
告発が行われれば、鼓堂博士は結社から命を狙われることになり、宇津木は真相を知る機会を永遠に失うことになるからです。
事件の夜、宇津木は家の窓から鼓堂博士を見張り、深夜に帰宅する博士を呼び止めました。
彼を病気の息子の診察に誘い込んで家の庭で待ち伏せし、後ろから刺しました。
屍体は隠すことなく村山邸の庭に投棄。そして凶器も離れた場所に捨てることで、警察が血液の鑑定をすることを促しました。
鼓堂博士の鞄に残された血塗れの便箋一枚は、宇津木がその場で開けたものです。
鼓堂博士の胸元から見つけた血塗れのお守りと自分のお守りの大きさを比較するために、タイプライターで書かれた手紙を使いました。
鼓堂博士の血液型がO型であること、大きい方のお守りを自分が持っていることを確認した宇津木。
宇津木は自分が鼓堂であり、妻の静子は実の妹であることを知りました。
小説『絞首商會』ネタバレ感想まとめ
普通のミステリーでは犯人は見つからないように努力しますが、この作品では容疑者たちが真犯人の座を狙うという設定が新鮮で面白かったです。
やはり誰が犯人なのか、という考えを持って読み進めてしまうので、その構造からすでに騙されてましたね。
タイトルにある「絞首商會」という秘密結社がもっと中心的な役割を果たすのかと思いきや、結社についてはほとんど明かされず、存在感はやや薄かったです。
ただこの結社が容疑者たちの行動の動機となっていたことは間違いなく、物語のミステリー部分には重要な役割を果たしていたと思います。
結社の実態についてもっと知りたかったという気持ちもありますが、逆に何もわからないまま終わるのことで物語に意外性を与えていたとも言えますかね。
「赤ん坊の頃に入れ替わっていた」という展開は個人的に好みです。
現代でも取り違えの話は稀に聞きますし、明治時代の洪水による混乱の中で起こったという設定には納得感があります。
電気もまともにない田舎村での出来事なら尚更ですね。
犯行動機が「血液型を知るため」というのは、実の妹と結婚してしまったのかどうかを確定したい気持ちはわかるにしても、そんなことで殺しまでする?と最初は思いましたが、大正時代ですしね。
現代では家庭用の識別キットなんかもあるらしいですが、この時代では本人または知っている人に聞くくらいしか素人には方法もないだろうし、自分の家庭の状況や将来、鼓堂がもうすぐ消されるかもしれない状況を考えれば、気持ちが早ってしまうのもわかる気がしてきました。
そもそも自分の血液型を知っている人自体少なかったはず。
登場人物たちは全体的に個性的で魅力的でした。
探偵役の蓮野はつかみどころのない感じが良く、やたら行動的な井口はワトソン役としていることで正統派な印象がプラスされていたように思います。
印象に残ったのは峯子。
結構お嬢様っぽいステータスなのに、戦闘や逃走劇が逞しくてギャップが良かったです。
謎解きの部分については、真相が語られるまで本当にわかりませんでした。
犯人が誰かを追うのではなく、みんなが犯人になりたがるという発想には至らず、物語の流れと同様に後継者を探してましたね。
いやいや完敗です。
『絞首商會』が気に入った方へのおすすめ
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