今回は斜線堂有紀さんの小説『恋に至る病』を紹介します。
いやいや、すごい話でした。いろいろと考えさせられる一冊です。
TikTokで紹介されてバズったようですね。知りませんでした。
表紙のイラストにはなにやら可愛らしい女子高生が描かれていますが、中身はなかなかえげつないです。
あらすじを見てもやばい香りしかしません。
ご注意:
この記事には出版社のサイトや販売ページに掲載されている書籍情報、簡単なあらすじや登場人物、構成、テーマについての情報を含んでいます。ネタバレ無しですが、これらの情報が読書体験に影響を与える可能性がありますので、完全な初見で作品を楽しみたい方はご注意ください。
小説『恋に至る病』概要
| タイトル | 恋に至る病 |
| 著者 | 斜線堂有紀 |
| 出版社 | KADOKAWA(メディアワークス文庫) |
| 発行 | 初版:2020年3月 |
| ページ数 | 304ページ |
| 推定読書時間 | 3.8時間~5.7時間 |
小説『恋に至る病』あらすじ
KADOKAWAオフィシャルサイト
僕の恋人は、自ら手を下さず150人以上を自殺へ導いた殺人犯でした――。
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?
斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
神秘を纏う寄河景

物語の中で、寄河景はただの同級生に留まらない、何重にも重なるベールに包まれた存在です。
その魅力的な容姿と性格は周囲を惹きつける光を放ちながらも、その内面には深い闇を秘めています。
この闇が最も顕著に現れるのが、自殺教唆ゲーム『青い蝶』(ブルーモルフォ)です。
その背後には寄河景の計算された意図が隠されており、彼女の行動の動機は単純な悪意や遊びとは一線を画しています。
「青い蝶」のサイトは、ただのフィクションの出来事ではなく、現実に深刻な影響を及ぼした行為として、物語に残る重要なテーマとなっています。
そして寄河景と宮垣望の関係性は、この物語における中心的な謎の一つです。
複雑な糸の行き先は、物語を読み進める中でじわじわと明らかになっていき、その関係は物語の中で多くの問いを投げかけます。
愛情と繊細な影響力、真実と幻想が交錯する中で、二人の運命は絡み合いながらも、最終的には予期せぬ方向へと進んでいきます。
口コミで見る『恋に至る病』高評価と低評価のポイント
読者の評価としては星5や星4の割合がとても多く、全体としては好意的に受け取られているようです。
良い評価では、特に物語の展開やキャラクター描写が高く評価されています。緻密に張り巡らされた伏線や、後半にかけての意外な展開に驚いた方も多いようです。
普段小説を読まない人でも楽しめるとの意見も多く、幅広い読者層に支持されていることがうかがえます。
一方で、悪い評価では設定やキャラクターに対する不満が目立ち、登場人物に共感できない、ストーリーの進行に無理があるといった意見が多く見受けられます。
物語の展開が予測しにくく、読者が混乱することがあるとの指摘もあります。物語の結末が期待外れだったという意見や、リアリティに欠けるという批判も。
物語の深さや伏線の巧妙さを楽しめる人には特におすすめできる作品ですが、設定やキャラクターに対する好み次第では、魅力を十分に感じられない場合もあるようです。
一気に読み終わってしまうほどの面白さ。
登場人物の歪んだ愛と狂気に引き込まれた。
何気ない伏線が後半で重要になる展開が素晴らしい。
ライトノベルとは思えない深い心理描写が魅力。
読了後、誰かと語り合いたくなる作品。
物語の設定に違和感を感じ感情移入できなかった。
登場人物に魅力がなく、ストーリーに没入できなかった。
伏線が多すぎて結局何を伝えたいのか分からなかった。
ヒロインの魅力が伝わらず、物語に引き込まれなかった。
最後の展開がご都合主義的で期待外れ。
『恋に至る病』感想まとめ
この作品、ミステリーですけど恋愛小説っぽいところもあります。イヤミスとも言えるかもしれませんね。
読む人がどんな風に物語をとらえるか、どれだけ深く読み込むかによって感じ方が随分変わりそうです。
軽く読み流すくらいの勢いだと魅力は伝わりづらいかなと思います。
物語の終わりには自分なりの理想の結末を描いていましたが、寄河景の本当の意図が気になって、読み終わった後しばらくは思考領域を占拠されていました。
“ラスト4行の衝撃”との触れ込みは知っていましたが、驚きもありつつ、結局どういうことだ?とも思いましたね。
この作品を手に取り、その衝撃を自らの心で感じ、解釈を巡らせてみてはいかがでしょうか。
この物語の複雑で魅力的な迷宮から抜け出すのが、もはや惜しいと感じるかもしれません。
<特におすすめしたい方>
サイコパス系、ダークなテーマが好きな方
考察や議論が好きな方
登場人物の心理に深く入り込みたい方
『恋に至る病』 – ネタバレ解説考察記事

