ネタバレ無し|小説『悪いものが、来ませんように』の紹介と感想

may_nothing_bad_happen_to_you_spoilerfree 小説 – 紹介レビュー

今回は芦沢央さんの小説『悪いものが、来ませんように』をご紹介します。

この作品はデビューから二作目になります。
二人の女性、奈津子と紗英が中心となり、日常に潜む問題や関係性の在り方を描いています。

二人の関係と恐ろしい事件。
読者を引き込む緊迫感と驚きの結末が待ち受けるこの物語、ぜひ次の読書リストに加えてみてください。

ご注意:
この記事には出版社のサイトや販売ページに掲載されている書籍情報、簡単なあらすじや登場人物、構成、テーマについての情報を含んでいます。ネタバレ無しですが、これらの情報が読書体験に影響を与える可能性がありますので、完全な初見で作品を楽しみたい方はご注意ください。

作品概要

タイトル 悪いものが、来ませんように
著者 芦沢央
出版社 角川書店 角川文庫
発行 初版:2013年08月 文庫:2016年08月
ページ数 304ページ
推定読書時間 4.1時間~6.1時間

『悪いものが、来ませんように』あらすじ

緊迫感あふれる二人の関係から目を逸らせない。――作家 小野不由美
助産院の事務に勤めながら、紗英は自身の不妊と夫の浮気に悩んでいた。
誰にも相談できない彼女の唯一の心の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。
そして育児中の奈津子も母や夫と理解し合えず、社会にもなじめず紗英を心の支えにしていた。
二人の強い異常なまでの密着が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺体で見つかったのだ。
これをきっかけに二人の関係は大きく変わっていく! 一気読みが止まらない、そして驚愕のラスト! 
「絶対もう一度読み返したくなる!」「震えるような読後感!」と絶賛された傑作心理サスペンス!
(解説:藤田香織)

KADOKAWAオフィシャルサイト

『悪いものが、来ませんように』の魅力と見どころ

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まずこの作品の最大の魅力は、巧妙に仕掛けられたトリックです。
物語が進むにつれて真実が明らかになっていき、「そうだったのか!」と驚かされる瞬間が訪れます。

また、女性の視点から描かれる日常の問題や心理描写も見どころの一つです。
不妊に悩む紗英や、育児に苦しむ奈津子の姿は、特に女性には共感できるところも多々あることと思います。

この作品はイヤミスと呼ばれていて、読後に何とも言えない後味が残るのも特徴です。
タイトル『悪いものが、来ませんように』が示す通り、物語の進行とともに徐々に不穏な雰囲気が漂い、最後には読者に大きな衝撃を与えます。

緊迫感あふれるシーンもちりばめられており、丁寧な心理描写も没入感を高めてくれます。

口コミでわかる『悪いものが、来ませんように』の実態

読者の口コミを見ると高評価の方が圧倒的は多いものの、結構二極化した評価という見方もできます。

高評価の読者は、真相が明らかになる過程や巧妙なトリックに魅了されているようです。
「先を読みたくなる」「もう一度読み返したい」といった声も多くあります。

一方、低評価の読者からは、物語の進行やキャラクター描写に対する不満が寄せられています。

「面白いのか面白くないのかよく分からない」という感想や、「展開が予測できてしまった」という意見が多く、特に物語の途中で結末が読めてしまう点が指摘されています。
登場人物に感情移入できないという声もありました

全体として『悪いものが、来ませんように』は、ミステリー要素と心理描写に魅力を感じる読者にとっては非常に楽しめる作品ですが、物語の進行やキャラクター描写に対する好みが分かれるため、読み手の嗜好によって評価が大きく異なる作品です。

登場人物の関係性が徐々に分かってくるのが快感。
母として女として共感できるエピソードが多い。
「現実にあり得るかも」と思わせるリアリティがある。
あっと驚く展開が待ち受けていて、最後まで目が離せなかった。
各キャラクターの心情が巧みに描かれていてすぐに物語に引き込まれた。

ミステリーとしては淡白で驚きが少なかった。
途中でトリックがわかってしまい後半は予想通りだった。
女性の愚痴のような内容が続き、共感できなかった。
登場人物に魅力を感じず、感情移入できなかった。
トリックのためのトリックが不自然で読後感が悪かった。

『悪いものが、来ませんように』感想まとめ

この小説を読み始めると、最初からずっと何かしらの違和感が付きまといます。
その違和感が徐々に積み重なり、最後に「そうだったのか!」という快感を得ることができました。

ただ似たようなトリックで驚かされた経験もあったからか、驚き度合いとしては控えめでした。(某長い名前の小説とか)

事件やトリックのオチ自体には驚きは少なかったものの、作品全体を通して凝った仕掛けが施されていて、普通に読んでいれば騙されます。

主人公二人の関係性についてですが、こういった親密な関係は現代では増えている印象があります。
仲が悪いよりはいいのでしょうが、適切な距離感を保つことの重要性を感じましたね。

女性目線の描写が多く、勉強になる部分もたくさんありました。
ただ口コミでもあるように、読んでてイライラするみたいな感想はわかります。

この作品を余すことなく楽しめるのは女性の方が多いのかもしれません。

「悪いものが、来ませんように」というタイトルが示す意味を考えると、最後の展開には何とも言えない感じが残りましたね。
だからさー、そうじゃないんだよなーというような。

でも個人的にはもっと強烈なイヤミス要素があっても良かったです。

<特におすすめしたい方>
感情移入しやすい方
内面に深く迫る作品が好きな方
最後に驚きたい方

全体として、この小説は巧妙なトリックと心理描写が楽しめる作品です。
皆さんもぜひ読んでみて、この独特の世界観を味わってみてください。

『悪いものが、来ませんように』 – ネタバレ解説考察記事

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